壁打ちブログ(文化系)

芸術をかじり愛する社会人の浅く広い壁打ち備忘録。

山本タカト原画展 JAPONESTHETIQUEへ行った話

 

先日まで神保町「文房堂」で開催されていた同氏の原画展に行ってきました。

 

入場無料でなんとサインまで頂けるとは、、ありがたいね、、。写真撮影もOKだなんてどこまで懐大きいのだろう。

 

学生時代、卒業論文執筆の際研究テーマにしていた作家ゆえに思い入れは深い。

ざっくり言うと90年代後半から2010年頃までの制作変遷等について研究していました。

(生意気なこと言ってるがもはや気が付けば研究というより壮大なおたくのエッセイが出来上がっていたこともいい思い出である。)

 

エレベーターを出ると大きな暖簾を潜ってギャラリーに入る構成、彼岸と此岸の境界のようで美しい。間近で見る下絵は鉛筆で狂いなくびっしり書き込まれ氏の「空間恐怖」性質を感じることが出来る。あぁ最高。毛髪1本1本まで生きているかの如く描き込みには凄みと執念すら感じます。

 

お気に入りは幽霊画シリーズ、過去にも同タイトルで発表しているがゾッとするような目つきが最高なのです。(消えた語彙力)もっと見下されたい。

 

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(下絵でこの完成度よ?)

作品集はほぼ全て持っていたので新作JAPONESTHETIQUEとポストカード等々購入しいざご本人へサインを頂戴しに馳せ参じ。

 

過去に2冊エッセイ集を出されているのですが(『幻色のぞき窓』/『山羊のいる庭で』)その文章もイラストのように美しく(紡がれているという言葉が合う)また文章も発表してほしいですとお伝えしましたが画家に対して文章書いて、なんて失礼なことを言ってしまったんじゃなかろうかと少々不安にもなったものの快くありがとうございますと答えてくださりしばし感動

 

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左が今回のグッズ(「薬草取」の額装済みポストカード、収益は医療従事者への寄付になるとのこと)

大型本が本棚に入りきらなくて困っている。

 

神保町、学生時代しょっちゅう来て遊び歩いていたがずいぶん久しぶりに来たら、いつかいこうと思っていたお店がいくつか無くなってしまっていた。

でもガチ中華のお店もいくつか発見してしまったので(最近のブーム)また久しぶりに行ってみよう。

 

会期は終わってしまったものの文房堂バーチャルギャラリーでしばし無料公開という太っ腹企画もありますので未見の方は是非に。

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